2011年6月28日火曜日

イラスト展始まる


コンサートが無料でしかもなかなかいろいろ多彩にあるし、スペイン語圏の本を集めた図書館もあるしで、スペイン文化センター(略称CCEJS)にちょろちょろ行っているが、今日からイラスト展が始まった。

パラグアイのイラストレーター達の展示会らしい。
案内によると26人のイラストレーターによる、イラスト、漫画、絵本画など。

今日の夕方見に行ったんだけれど、まだ準備していた。
27日からとあるのに・・・さすがパラグアイ。
展示作業中なのでゆっくり見れなかった(涙)。
まぁ今日の夜オープニングパーティがあったらしいから、それに合わせていたんだろう。

例のアートカフェやMuseo del Barroで分かるようにこの国のアート関係の展示会を見ていると、プロフェッショナルな感じがしなくて、日本の美術専門学校の卒業展のような雰囲気のものが多い気がする。
画材の関係だろうか?

しかし、多彩に展開されていてイラスト好きな僕としては楽しい展示だ。
簡単なスペイン語で描ける子供向けの絵本なんかを出展したいなと思った。

このCCEJSは図書館も素晴らしく、スペイン語が分からないのに、読みに入ったりする。
デザインが面白い本や建築物の写真集を眺めているだけでも楽しいから。

この図書館はガラス張りの壁面が素敵で、壁全体に並んだ本達が外からも見えて、木の質感が活かされていて、とても心地よい感じがする。

明日はここのホールで弦楽器のコンサートが行われるので、聴きに来よう。
この施設が近くにあって幸運だった。
僕には本当に心地よい場所だ。

このイラスト展は7月22日までだというので、またゆっくり来よう。

展示と言えば、Shopping Villa Moraのロビーの報道写真展示は面白かったな。
まだやってるなら、また見に行ってみようと思う。
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CCEJS AECID
Centro Cultural de España Juan de Salazar
Agencia Española de Cooperación Internacional para el Desarrollo
Tacuary 745 c / Herrera, Asunción, Paraguay
◎展 示:月曜〜金曜 8:00〜21:30(土曜〜12:00)
◎図書館:月曜〜金曜 8:00〜18:30
・タクアリ通入口(Tacuary 745): 8:00〜18:30
・エレーラ通入口(Herrera 834): 18:30〜
http://www.juandesalazar.org.py/

2011年6月25日土曜日

サン・フアンの日に

今日、6月24日はサン・フアンの日だと掃除のおばちゃんが言ってた。

昨夜は、火の上を人々が歩く恒例のお祭りがあったそうな。
見たかったもんだ。
そういえば昨晩ショッピングMcal Lopezの前で屋台がたくさん出ていてステージまで組まれていたので、聞いたら「Feria de San Juan」とか言ってたっけ。
(写真は英雄廟の前でのイベントに集まる人達。後ろのアルゼンチン銀行はアルゼンチンの巨大な国旗に建物全体が覆われている。祭り好きで旗好きな国民性のおかげで、この国の布関係の産業は、かなり賑わってるんじゃないだろうか)

このところアスンシオンの街では、雨がちでうっとうしい日が続いているが、本来9月頃咲くという桜のような花・ラパチョが狂い咲きしており、並木道などを通るととてもきれいだが、それもサンフアンさん(誰やねん)のおかげかなぁ。
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その絡みか、学校ではAsadoパーティをした。
なんだか落ち気味のここ数日。さらに昨日の飲み過ぎ、遣い過ぎで気分と体調がかなり沈んでいる僕としてはつらかったが、美味しい肉だった。
相変わらずテンションは低いままだったが・・(ごめんなさい先生、生徒達)。

とりあえずこんな時は何か作ろうと、みんなが聞きにくるので需要があるのかなと作り始めた簡単なPhotoshopのテキストと、学校に置くオブジェのデザインを考えることに集中したりしてた。
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Asadoの時の生徒の服がイタリアのサッカークラブのものだったので、ふと思い出したのだが・・・Cerro Porteñoのあの怒濤の3点返し試合以来、遅ればせながらサッカーに興味を持ち始めたのだ。

「あの」というのは、1960年から行われているという南米最強クラブを決定する「Copa Libertadores」の準決勝のことで、22日にブラジルのSantosの優勝で終わったのだが、Cerro Porteñoとのアスンシオンでの準決勝最終戦を機会があって"La Olla(鍋)"と呼ばれるCerroのスタジアムまで見に行ったのだ。
http://www.cerro.com.py/index.php
(ホームページ)

Cerroはあっさり1点取られた後、なんとか1点返したのだが、オウンゴールまでしてまたまた簡単に3点取られてしまい、みんな「あ〜あ」とあきらめムードで3分の1くらいの人が帰ってしまった。
前半が終わると1割ほどしか居ないSantosの応援席には、周辺から石やコーラ瓶が投げ込まれ、けが人が出て機動隊が出動する騒ぎになったくらい荒れた試合になった。
(その夜Santos応援団のブラジル人達はそれがよっぽどくやしかったのか、パラグアイの飲み屋を襲って椅子や机をぶちこわし、金まで盗って逃げようとして、警察につかまった)

しかし、試合は後半の最後の10分がすごかった。
Cerroは全選手気迫の走りで攻撃の手を緩めず、サイクロンと呼ばれるチームカラーを遺憾なく発揮して、最後の1分まで使って3点返してしまったのだ!

その時、僕はすっかりCerroのファンになった。
パラグアイ国旗の色だというバルセロナに似た赤青のユニフォームもすっかり目に焼き付いたし、ヨーロッパに行ってしまうらしいがメッシ2世と言われるイトゥルベというスター選手もいる。

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最後はまったく関係のないサッカーの話になってしまったが、そんなことを考えていた今日。サン・フアンの日です。
(サッカー写真は他のホームページからの寄せ集めです。すみません)

2011年6月19日日曜日

アフリカ移民のライブ

昨夜は深夜まで飲んだ。

近くのスペイン文化センターでアフリカ移民のカンバクアのライブがあったのだ。

ドラムの音に合わせて激しく踊るライブはなかなかに見応えがあった。
アフリカの血は熱いな。
カメラを持って行かなかったので、写真はスペイン文化センターのFacebokページから転載したものだが、雰囲気が伝わる。

その後、少しセントロの路面の喫茶店でビールを飲み、最後の締めと思って23時過ぎに入ったのは、近くのペルー通りの小さなバールだった。
ピールセンというパラグアイの国民的ビールとハムとチーズのエンパナーダを注文して、陽気な店主とグアラニー語ネタで盛り上がった。

「ヘンデューカバジュレサ!」

意味がよく分かんないけど、僕が前に店主に教えてもらったこのグアラニー語をなぜか覚えていたので喜んでくれた。
きっと「すごいなー!」みたいな意味だと思う。
僕らがバンジョーとギターで歌を披露した時に言ってくれたセリフだから。

それから僕らが試合を見に行ってすっかりファンになったセロ・ポルテーニョのことを話すと、彼はなんとセロの大ファンだと言う。
周りに他の客もやってきて、こいつはオリンピスタだとか、こいつはリベルタッドだとか、サッカー話しでひとしきり盛り上がった。
みんな本当にサッカーが好きだなぁ。

そこへ突然電話があって、夜中を回っていたが、約束をした若者がプランタアルタに居るというので、急遽出掛けることになった。
僕はすごく眠かったけれど、約束を守って律儀にやってきてくれている若者達には応えなければと、眠さをこらえた。
実は僕らもこのバールに来る前に約束を守って律儀に行ったんだが居なかったので、このバールに入っていたのだ。

プランタアルタでは、またギターとバンジョーとカズーと歌とで、みんなを巻き込んで盛り上がって閉店まで居てしまった。

帰り道に咲く、「桜」のような「ラパチョ」のピンク色の花が、月夜の照明に映えてすごく奇麗だった。
この花は他に黄色と白もあるらしい。
今は満開だ。

眠かったがいい夜になった。

2011年6月14日火曜日

ステージに立つ

日本のアニメ好きな兄ちゃんに誘われて、アスンシオンで開かれたアニメフェスティバルに行った。
近くのCasa Argentinaであった。
その兄ちゃんはアニメで日本語を学んだといい、「トモダチ!」と呼びかけてくるし、自分のことを「オレ」、人のことを「オマエ」と言う。

僕らにも、親しくなったのでアミーゴの感覚で「オマエ」と呼びかけてくる。
でも面白いから、訂正しないでそのままにしてある。
彼はアニメの聖地・日本に行きたがっているので、もし行くことがあればいろいろ教えてあげよう。

しかし、我々が着いて電話すると、その兄ちゃんは風邪で居なかった・・あぁ!
場違いな雰囲気に我々は少し放心状態になる。

「ビールでも飲もう」と言うことになり、売店へ。
しかし、さすが少年少女のためのアニメフェス。
コーラしか売っていなかった!

仕方無いので近くのバールへ。
するとそこの店主が誕生日だと分かる。
しばし盛り上がる。

さて、またアニメフェア会場に戻った我々は、ステージを見てるうちに出たくなった。
聞いてみると「あ、じゃあこの後に出て」と、軽いノリですぐ出してくれることに。

ヘタなスペイン語で少し挨拶した後、バンジョーで軽く1曲。
バンジョーとギターで1曲。

日本人と言うだけで受けた!
調子に乗った我々は勢いで、ワインを買って先ほどのバールへ行き、店主のために5〜6曲次々と披露。
そのままビールとAsadoをごちそうになって、「ディスコテカに行こう」という店主を振り切って、セントロへ向かった。






セントロでは、常連ともなった(?)アートバールであるプランタアルタへなだれ込み、音楽と卓球で、地元の若者とワイワイ夜中まで盛り上がりました。

すごく疲れたけど楽しかった日。

2011年6月7日火曜日

豚肉のチキンライス

今日の夕飯は自炊。

昨日は、友人のギターマスター宅で日本に帰るご夫婦のために、送別会を兼ねたAsadoパーティーをしたので肉を食い過ぎたし、ビールも飲み過ぎた。
だから今日は控えめにスープとトマトとチキンライスの夕食!
いや、肉が豚なのでピッグライスか。

ケチュップでアンパンマンみたいな顔を描いたけど、これは可愛いペコちゃんみたいな女子顔のつもりだったんだ。
上に掛けてあるこの半熟を残した卵は、フライパンにバターを広げて作ったので、バターの香りが香ばしくて美味しかった。
しかし、フライ返しが無いので思いっきりかっこわるい。買わなきゃな。

ついでに昼食について書くと、メルカディートと地元の人が呼ぶメルカド1の食堂でロクロと呼ばれる肉のスープを食べた。
濃厚な野菜たっぷりのスープがとても美味しかった。
一皿6000Gsだから日本円では120円くらいか。
今日はそれにサラダ2000Gsを2人で分けて食べたので全部で7000Gsだった。

メルカディートは安くて美味しいので、上流階級を除くあらゆる層の人が食べに来ている。
写真を撮る雰囲気では無いので撮っていないが機会があれば撮ってここに載せたいと思う。
このメルカディートには同僚と毎日のように行っており、これまでに様々な地元の家庭料理を食べた。

ボクの一番のお気に入りはプッチェーロ・コン・ポロトと呼ばれる、小豆と肉を煮た料理だ。
美味しくてついそればかり頼みたいのを堪えて、いろいろなものを頼むようにしている。

こちらでは小豆は貧乏人の料理というイメージがあるそうで、肉を食えない人達がよく食しているからだそうだが、そんなことはボクには関係無い。
美味しいものは食べたい。

昼食事情について話すと、日本人がよく来るようなレストランはやはり10000Gs以上出さないと行けない。
百貨店並みのところなら20000Gs以上かかったりする。
まぁそれでも400円くらいだから、日本と比較してしまうと安い印象はあるだろうけれど、こちらでは少し高く感じてしまう。

アスンシオンが特別ということは無く、先日行ったAtyraでは昼食を食堂で食べたら10000Gsだった。
あれはなにか肉とパスタの煮た美味しい料理だった。

たまにパラグアイの料理はバリエーションが無く、すぐ飽きるという人がいるけれど、ボクは今も全然飽きず、むしろまだまだ奥深いなと感じている。
自分でも作ってみようとしたが、あのコクがうまく出せずにいるので、帰るまでに何かパラグアイらしい料理が作れればいいなぁ。
でも料理はまだまだ苦手なので、きっと無理だろうなぁ。

2011年6月6日月曜日

アスンシオンの朝焼け

朝日を撮りたくて、早くにカメラを持って屋上へ出た。
寒かったが、きれいだった。

でも、思ったよりきれいな朝日では無かったので、また撮り直ししたいけれど、とりあえずアスンシオンの朝陽です。

アスンシオンは、高いビルから見ると全体がすぐ見渡せるくらい狭い。
街の端を過ぎると、すぐにチャコ地方と呼ばれる自然地帯が広がっている。

街の外れには、川沿いを中心に貧しい人達の雨露をしのぐだけのような家々が連なり、警察も入れないような狭い路地と危険が潜んでいるという。

確かにストリートチルドレン達を見ていると怖いときがある。
目が据わっていて裸足でいるような子が金をせびりに来るが、「無い」と言うと、ギロリとにらみを利かせて来る。
時にはそれは薬のためだったりするらしいので、大変危険だ。

この街に来て8ヶ月になるが、何度も金をせびられた。
まだ一度も危険な目には合っていないが、ナイフや拳銃を持っている連中もいると聞くので、ストリートチルドレンの問題は、この国最大の問題のひとつだろう。

日本語の歌をスペイン語に翻訳してもらったIVANの所属するSINAFOCALという政府組織は、ストリートチルドレンを学校に行かせるべく、親を就業させるために様々な職業訓練と生活費の助成を行ってるという。
とてもいいことだ。成果を期待したい。

そして、ボクにできることがあれば手伝いたい。
スペイン語能力を向上させて、もっと詳細にこの問題を知りたいと思う。

朝焼けに、そんなことを考えた今日の日曜日。
あと1年4ヶ月。ボクはどこまで何ができるのだろうか。

2011年6月1日水曜日

5月最後の日曜日はブックフェア

5月最後の日曜日は、鉄道駅跡で行われているブックフェアに行った。
200周年記念行事の一環らしいが、独立記念日直後の19日から始まり6月5日までだというから、17日間に渡る催し。
1990年代まで使われていたという古い鉄道駅そのまま全部が会場だ。
いつも展示されている汽車も客車もそのままに、プラットフォームの高さに全部板を渡して平らにして、所狭しと30件あまりの本屋が大集合していた。
駅の前には消防隊もいて、おまつり騒ぎだ。
ブックフェアだけにしては大掛かりだと思ったら前のウルグアイ公園で高校生のバトングループの集まりをしていた。
(ちなみに消防隊には2種類あって、これは黄色いボランティア隊のほう。消火栓まで2種類あるのには驚かされた)
きっとパレードに繰り出す準備だろうと思われたが、何校もの生徒達が集まって、それぞれのユニフォームを着て、公園全体がなかなかに華やかな雰囲気。

そこに警察の騎馬隊まで現れたので、気付いた高校生達は我先にと記念撮影を始めた。

集まった家族の子供達目当ての風船売りまで現れて、本当にお祭りのような雰囲気に包まれていた。

結局、数多くの本を見たもののブックフェアではスペイン語の本ばかりだし欲しい本も無かったので、何も買わず。
「AMIGURUMI」という日本語のタイトルがついた、まさに編みぐるみの作り方が載った写真集が売っていたのには興味をそそられたが、よく考えれば日系人の多いパラグアイのこと、驚くことはない。
結局、帰りに読書心が湧いて、本が所狭しと並べられた古本屋に寄ったりしたものの何も買わずにホテルまで帰って来た。

この日は夜、韓国焼肉店に行って久々に焼き肉を食べた。
パラグアイには、アジア人では韓国人が2万人ほど住んで居て最も多いと聞くし、日本料理店は数件しか無いのに比べ、韓国料理店はたくさんあって、この日のお店もお客さんは韓国人ばっかりだったような・・・。
歩いてると「アンニョンハシムニカ」とか声かけられるし、レストランでも市場でも韓国人と間違われたし・・・まぁそりゃ区別がつくわけないか。

ここは同じアジア人として、知名度で勝るパラグアイのパワフルな韓国人に敬意を払おう。