2012年9月26日水曜日

別れとオレンジ精油/Adiós Mis Amigos de mi grupo, Aceite Refinado de Citricos

小さなシルビオ・ペティロッシ国際空港
昨日、同期の連中がパラグアイを引き上げて日本への帰路に付いた。
本来ボクも帰る日だった。
3ヶ月だけよけいにパラグアイにいることになった。
先に帰られるのは寂しいもんだ。

楽しみにしていた成田空港での再会も、夜の東京も無くなった。
一人ぽつんと成田に着くことになる。

滞在延長をいわば簡単にしてしまったけれど、少し運命が動いていろいろ無くすものがあるんだな。
だが、それ以上にいろいろ得るものがあると考えたい。

出発を待つ。空港の両替は少し率が悪い
これで、音楽仲間はコロネル・イグアスに行ってしまい、師匠も帰ってしまったので、パラグアイでの遊び相手がいなくなった。
師匠の置き土産の食材は大切に使わせてもらおう。

あ、それから師匠は香水に使うパラグアイの植物エキス、それにバジルを置いていった。

バジルはアグロショッピングで葉を買ったのを、ボクもやったように水に入れていたら、1本だけ根が出て来たらしい。
それが長く長く伸びて、農家からもらった土を小さな鉢に入れそこに植えると、立派なバジルポットのできあがりとなったものだ。
それをいただいて、今夕陽の見える窓辺に置いてある。

観賞用だけではもったいないので、たまに料理に使わせてもらおう。
鉢植えの置き土産バジル
嬉しい。
枯らさないように気をつけなきゃ。
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エキスは調香師をしている師匠のご兄弟からのもので、パラグアイの植物のもので嗅ぐと甘い匂いがする。
ラベルには「Petitgrain oil Paraguay」とある。

いったいどんな植物なんだ?とGoogleで探してみたら、そのものずばりの「Petitgrain oil Paraguay」という項目が出て来た。
http://www.thegoodscentscompany.com/data/es1009871.html

開けてみると色や比重や屈折率等の化学的な項目が並び、危険性等も書かれ、さらに何に調合できるかも分かる。
専門家が使うページのようだ。

Googleの日本語検索の筆頭には山本香料さんのホームページがあり、モロッコ産のプチグレンオイルの説明がある。
こっちは成分の化学式付きだ。
http://www.ypcyy.co.jp/contents/kaori_no_shizuku/tennen_seiyu/944
日本語なのでボクには分かりやすい。

パラグアイ・プチグレン油
ここにはこのオイルが柑橘系の葉や枝のエキスという説明があり、「昔からコロンに多用されているこの精油には心をリフレッシュさせる作用があると言われています。また、皮膚を強壮にする効果があると言われているので、ニキビケアに良いと言われています」と書かれてある。
ニキビで悩む青少年にあげたい。

さらに日本語で「プチグレン油」を検索すると、たくさん出て来る。
「昔から多用されている」と書いてあったからな。

そのうちのひとつを開くとちゃんと原産地にパラグアイがあった。
http://mio7.iinaa.net/01phytoaroma-003kiso-seiyujiten001-petit-grain.htm
原産国には他にフランス、イタリア、スペイン、チュニジアの名があがり、「他」も付いているが、南米ではパラグアイだけがあがっている。
特別な感じがする。

確かにパラグアイではオレンジがたくさん売られているし、朝食にはオレンジジュースが付き物だ。
しかしそういえばボクは農園を見たことが無い。
もうわざわざ行くことは無いだろうが、機会があれば産地を見てみたいものだ。
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だがこのエキス。キャップを閉めたまま机に置いておいただけで、心が落ち着くいい香りが漂う。
分解も早そうだが、師匠はいつこれを日本から持って来たのだろう?
少なくとも1年以上は経っているはずなのに、タフなエキスだ。

搭乗口に向かう連中
すごく落ち着くので机の上にずっと置いておきたいが、まずは冷蔵庫に保管してあと3ヶ月どうするか考えよう。
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空港での寂しい別れの話しを記録しておくつもりが、エキスの話しになってしまったな。

空港での別れの後はいつものペルー通りの店でビールを飲み、すごく久しぶりに近くの焼肉屋へ行った。
ハゲ親父はもう引退して、若い夫婦が営っていた。
気持いい風が抜けるパティオでは、きれいに上限の月が見えていた。

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