2012年10月2日火曜日

いただきます/Vamos a comer, Gracias a dios.

建築家の先生の家で歓迎パーティー
日本人の同僚の歓迎会があった。
手巻き寿司を作ったら喜ばれた。
具はウインナーやらチーズだけれど。

余った「わさび」は、同僚にあげて喜ばれた。
しかし家には無くなって、お茶漬けが寂しくなった(¡_¡)。
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さて、以前食べる時に「いただきます」と言っていたら、同僚にそれはどういう意味だと聞かれた。

それでボクは「日本には八百万の神がいるから、それぞれの食べ物にも神様がいて、それを食べるについて、神様に感謝を伝える言葉だ」と答えた。
メインはパエリア。手前にあるのがパラグアイ・ソパ
どこかで調べた訳ではないが、おそらくなんとなくそうだろうと思っていたからだ。
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そして今回も他の人に聞かれた。
そしたら日本人同僚が、「料理人への感謝の言葉だ」とシンプルに答えた。

それを聞いてボクの同僚が、以前のボクの説明と違うじゃないかと言った。
ボクは習慣になっていていろんな意味が込められているから、人それぞれ解釈が違うんだと答えた。
でも、やはり昔から使われて来た言葉だから、きっと神への感謝の気持が込められているはずだと思った。
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語源由来辞典の「いただきます」
Googleで調べた。

そしたら語源由来辞典というのが出て来た。
http://gogen-allguide.com/i/itadakimasu.html

これによると、本来は頭の頂(いただき)に乗せる意味で使っていたようだ。
位の高い人からものをもらう際に頭に乗せたことから、モノをもらうことを「いただく」と言い始め、目上の人や神仏へのお供え物を食べる際にも「いただく」と使い始めたことから、飲食の際に「いただきます」と言うようになったのだという。

少し神がからんでいた。
語源としては作った人への感謝の言葉というより、食べ物を授かると言ったニュアンスが強そうだ。
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同じく語源由来辞典の「ごちそうさま」
ついでに「ごちそうさま」も調べた。
http://gogen-allguide.com/ko/gochisou.html
「馳走」は食材を求めて馬を走らせたことから来ている「もてなし」の意味で、それを讃えるように「ご馳走様でした」と言うのだと言う。
こちらは、まさに作ってくれた人への感謝の意味だった。

なんとなく腑に落ちる。
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他にも同僚に、よくボクが使う日本語の意味や由来を聞かれる。
しかし、普段は意味を考えず習慣として使っているから、困ってしまう。

いつも自分の解釈で答えるが、日本を出るときはよく使う言葉の語源ぐらい知っていた方がいいと思った。
ボクは逆によくグアラニー語のことわざの意味を聞いているが、言葉からはその国の精神世界が垣間見えるので、お互いに興味深いようだ。

聞いた中から、今回の料理に関係する知識をひとつ。
パラグアイでは、スープの事を他のスペイン語圏のように「ソパ」と言えない(Caldoを使う)。
「ソパ」はパラグアイではトウモロコシ粉とチーズとタマネギなどをこねて焼いた料理を指すからだ。

マンゴの日陰から暑くてたまらん通りを見る
これは、三国戦争の時に戦場で肉が無くなり急ごしらえで作った料理が基本で、マリスカル・ロペスに「これは何の料理だ?」と聞かれた料理人が「ソオ・オパ(グアラニー語で肉が無くなったという意味)」と答えたのが始まりという。
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数日前には春が始まってから暑くなったり寒くなったりなので、ボクが「三寒四温だな」とつぶやいたのを聞かれ、説明した。
パラグアイは「三寒四暑」だと言って笑った。

それにしても今日は暑かった。
アスンシオンはヒートアイランド現象でよけい暑い。
きっと40℃いったんじゃないかな?

日陰のうれしい季節です。

◎メモ:10月1日はKarai Octubreの日でJoparaを食べなきゃ不幸が来るという迷信があるので食べた。その翌日10月2日はアイスクリームの日とかで、どこやらのアイスクリーム屋が1,700個をタダで配るというので、行こうとしたが行きそこねた。でも長蛇の列で警察まで出ていたようだから行かなくて良かった。いろんな日があるもんだ。


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