2012年7月17日火曜日

アルパという楽器/Arpa paraguaya

Ismael Ledesma

パラグアイには、アルパという伝統楽器がある。
ハープの一種だが、クラシックなハープとは一線を画し非常にポピュラーな楽器で、ハープが女性楽器のイメージなのに対し、ここでは男性楽器というイメージだ。
実際にアルパコンサートに行っても、男性奏者が多い。

パラグアイではギターを弾く女性も多く、先日行った国立交響楽団のクラシックコンサートでもコントラバスを弾く女性団員がいたし、管楽器にも女性が多くいたりと、楽器の男女イメージが日本とはイメージが少し違う。

パラグアイで一番有名な現役ギタリストは世界ツアーで日本も何度か訪れているベルタ・ロハス(Berta Rojas・女性)だろうし、アルパでは先日アスンシオン市立劇場でたった一人で両満員コンサートをやり遂げたフランス在住のパラグアイ人で日本も常連としているイスマエル・レデスマ(Ismael Ledesma・男性)だろうと推察する。

http://www.bertarojas.com/  http://www.ismaelledesma.com/

アスンシオン市立劇場。このあと超満員に

アスンシオン市立劇場へは我々も出掛けて聴かせてもらったが、一音一音が狂い無くクリアで、街で聴くアルパとはかなり音色が違って聞こえた。
楽器の質も腕も、段違いにいいんだろうな。
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アルパは奏法が独特で引っ掻いたりミュート音を使ったりもするから、クラシックハープを想像すると全く違う楽器に聞こえる。

昨日は浮浪者を追い出して奇麗に整備されたウルグアイ公園で、アルパ400台が集まるという大デモンストレーションがあった。

http://www.abc.com.py/espectaculos/400-arpistas-en-el-festival-nacional-de-arpa-426566.html
寒かったのでボクは行かなかったが、盛り上がったようだ。

しかし、11時開演と言っていたのに、寒いから早い目に始めたというあたり、パラグアイらしい。
通常はコンサート系はだいぶ遅れて始まるので、面食らった人や見れなかった人もいたんじゃないかな。
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新聞社のサイトを「アルパ」で検索すると948もの記事が得られた。
昨日だけで4件、今日午前中で2件あがっている。

その中にスペインからやって来てパラグアイでアルパ奏者として活躍するニコラス・カバジェロの記事があったが、実はボクがギターを習いたいと言ってほんの少し教えてもらった先生だ。
http://www.abc.com.py/edicion-impresa/artes-espectaculos/el-paraguay-es-una-tierra-de-talentos-426318.html
多忙な方なので3〜4回来てもらっただけで、なかなか足を運んでもらえなくなり、そのままになったが、こうして新聞社の記事で見ているとかなりの大先生のようで、まぁよく部屋まで教えに来てくれたものだと思った。
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世界フェスの旗前で市長から表彰されるIsmael
前記のイスマエル・レデスマのコンサートは、10月初旬に開かれる世界アルパ・フェスティバルの一環だということで、春が少し楽しみになって来た。
http://www.facebook.com/pages/6to-Festival-Mundial-del-Arpa-en-Paraguay/268506209833149

2012年7月16日月曜日

生バジルと洗濯ネット/Albahaca fresca y Red para lavado de ropa

バジル。使いきれず生けてみました。
今今頃になって、日頃欲しいと思っていたが手に入らないと思っていたちょっとしたものが、アスンシオンで売られているのが分かった。
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まず生バジル。
前から欲しかったが、スーパーや市場ではなかなか売っていないので、パラグアイでは栽培していないのかと思っていた。

しかし、人に教えられて火曜日のMcal López ShoppingのAgro Shopping市へ行って聞いて回ったら、一件売っている店があった。
いい香りがして新鮮だったので、思わず一緒に他の野菜もその店で買った。
これでパスタとサラダが美味しく食べられる。

しかしバジル等の葉野菜は、悪くなるのが早い。
嬉しくて3束も買ってしまったが、1束で充分だった。
少し冷蔵庫に入れていただけで、くたびれてしまった。

でも試しに水に浸けておいたら少し元気になったので、トマトソースのスパゲティに早速使い、パンを食べる時にも挟み、炒めものをした時にも最後に投入しと、なんでもかんでもバジルを入れてみた。
これが、魔法のようになんだかどれもプロな味になった気がした・・まぁすぐ飽きるだろうけど。
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洗濯ネットは日本製

それから洗濯ネット。
洗濯機がやたらハイパワーなせいで、シャツや靴下を中心に衣類に穴が開き始め困っていた。
そしたら近くの・・なんというか・・日本で言うところのホームセンター的な大型何でも屋さんに、日本製だけがあった。
洗濯ネットなんか使うのは日本人だけなのか。

これも教えてくれる人がいて分かったので、まだまだ街を探索できていなかったんだなぁと思った。
アスンシオンには、ユニクロもイトーヨーカドーも無いけれど、欲しいものはなんでもあるじゃないか。
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ついでにこの店ではボディソープを買い、食品も売っていたのでハチミツ入りの豆菓子やジュースやパンも買って帰って来た。
工具も豊富だったので別の日に買いに行ったが、針金も欲しかったのだがさすがに無く、近くの金物屋さんで買った。

金物屋さんでは「はりがね」という単語が分からず「鉄のヒモ」とか「鉄の棒の細いもの」とかいろいろ言ってたら、客の一人が気付いてくれて無事に買えた。
その場のみんなを巻き込んでしまったが、分かってくれようとする優しい人達に心が和んだ。
ちなみにはりがねは「alambre」と言う。
Ahora conozco.

この店は近くに文房具と画材の店もあるので、これから残り少ない期間だが重宝しそうだ。
さっそく画材屋さんで粘土を買った。
招き猫でも作ろう。
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OMOと柔軟剤Comfort

日本に帰ったら懐かしくなるに違いないから、ついでに他の日常のものを記録しておこう。

使っている洗剤「OMO」と柔軟剤「Comfort」は、ブラジル製だけど、どちらも「ユニリーバ」の製品。
結構大量に入れる。まだ日本のように微量で済む洗剤は無さそうだ。

そして日本ではボクは聞いた事無かったが、こっちではたまに目に付く「Whirlpool」という米国ブランドの洗濯機。

http://www.whirlpool.com/

ドラム式だが、なんか作りが甘いのか排水が弱いせいか、水漏れがある。
時には泡も外に出て来る。

冷蔵庫はブラジルメーカー「CONSUI」。

http://www.consul.com.br/

国籍不明のNEVADA電子レンジ
火周りは、日本ブランド「パロマ」のプロパンガス・コンロに、こっちでは割と良く見る確かブラジル製の「MIDAS」の電気コンロ。


電子レンジは全く知らない「NEVADA」という、きっと南米メーカーのもの。
どれも裏を見ただけでは、何処製かまったく分からない。

そして炊飯器はMade in Japanときちんと表記された「タイガー」製。
炊飯器なんていうのは、日本にしか無いものなのかもしれない。
こっちの人に聞くと、圧力釜を使っている人もいたが、米は主食ではないので豆のような扱いで、たいていは鍋で調理している。

裏にも国籍などの記載は無い

あー食べ物の話しをしてたら、肉が食べたくなって来た。
EXPOでやたら美味しい肉食べたから、よけいに食べたくなるよー。
焼肉屋さんに行かなくちゃ。

2012年7月8日日曜日

最後のサッカー大会/El Último Torneo de Fútbol del Colegio

アスンシオンの夕景(7月2日)

今日は7月8日の寒い日曜日。晴天。
学校は6日の金曜日のAsadoを区切りに、昨日7日の土曜日から2週間の冬休みに入った。

しかし・・寒い。
金曜の夜はスペイン文化センターのギャラリーのオープニングイベントに出掛けたが、小雨で寒かったせいか参加者も少なく、振る舞いワインも少なめで、いつもある軽食サービスも無かった。


そして昨日は夜に合気道に行ったが、さらに寒く最低気温がきっと5℃くらいだった感じで、寒さのために早々に終わった。
Cerro Porteñoが劇的な逆転優勝し近所の人と喜ぶ

今日は同僚の兄弟の家でサッカーを見る約束をしているが、昨日より寒そうなので、厚着して出掛けよう。

昨日の7月7日(土)から22日(日)まで、パラグアイ・エキスポ2012も行われているので、近々覗きに行こうと思うが、今は寒いから足が向かない。

http://www.expo.org.py/

明日はマシになるらしいが、気温のアップダウンが激しく体に応える。
体調を崩している人も多い。気を付けよう。
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迫力ある5人制サッカー
さて、大統領の弾劾で記録を忘れたが、学校ではちょうど6月下旬にサッカー大会が開かれていた。
Artes Gráficas科は、トーナメント形式で勝ち抜いて勝ち抜いてなんと決勝まで進んだ。
計5回戦って、2回は一点も与えず勝って、3〜4回目はさすがに苦戦したが、結果的に勝った。

決勝では、自動車整備科を相手に惜しくも3ー5くらいで負けた。
自動車整備科は全部でおそらく50〜60人いる最大の学科で、常勝チームだ。
Artes Gráficas科は全部で20人ほどだから、選抜してもどうしても弱い。
そういう意味ではよく健闘したと言える。

教室にあるトロフィーは準優勝ばかり・・

任期中はこれが見納めとなるサッカー大会なので優勝して欲しかったが、準優勝でもトロフィーがもらえて少し場が盛り上がった。
賞金も日本円で1000円ほど出たので、Asadoに使った。
人件費以外はほとんど予算の無い学校なので、これには驚いた。

教室には2006年、2008年の準優勝トロフィーもあって、3本目の輝きが加えられた。
自動車整備科にはズラ〜っとトロフィーが並んでいたから、たいしたことないと思うかもしれないが、去年なんかは結局9人しか生徒がいなかったことを思うと、3本でも素晴らしい成績だ。
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この大会、5人制サッカーで狭く硬いコンクリートのコート上で行われる。
5人制はパス回しも早いしゴールが近いせいで常に緊張感があって、プレイも間近に見られるので迫力がある。
子供の頃からやっているせいか、動きがみな非常にいい。
南米はサッカー選手の層が厚いのが分かる。

優勝のAsadoはできなかったけれど、準優勝のAsadoを大統領弾劾の日に当り生徒が少ない中、細々とやった。美味しかった。
肉が残ったので、学校のマスコット犬にあげるハメになったのが寂しかったが、犬は大喜びしていた。
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ブルーのArtes Gráficasチーム

去年は1回戦で負けたので、そんなもんかなと思っていたが、今年は試合を見ているとちゃんと声を掛け合ってボールさばきも見事で、見応えがある試合をしてくたと思う。
普段おとなしく見えた生徒も、ゴール前で冷静に素早くかわすプレーでネットを揺らす姿を見せてくれて、嬉しかった。


今年はブルーの学科ユニフォームで揃えたので、ちゃんとチームの雰囲気が出ていた。
レフェリーは先生が努めているが、なかなか厳正な采配ぶりでイエローカードやレッドカードまでビシッと出してみせ、試合を締めてくれた。

もう見ることは無いだろうが、いつか優勝してくれることを期待させてくれる今年のトーナメントだった。
帰国しても、楽しみに報告を待とう。