2012年3月10日土曜日

新学期が始まった/Ha empezado la clase nuevo

リーダー決めは立候補演説もありボクには面白い行事
新しい生徒達が入って来た。
全部で24人。

今年は個性的なヤツらが多い。
去年のヤンチャ君の弟や、ロックでタトゥーな2人、テコンドウにいちゃん、よくしゃべる娘、日本好きの青年、まだ少年のようなヤツ・・等々、さらに普通高校を卒業した子だけでなく就学中の子も数人混ざっているし、去年のようななんとなくある最初の統一感が無い。

ただ職業訓練校なので、机の上だけでなく実際に機械を動かすという共通の言語があるから、卒業までにはなんらかのまとまりが生まれているだろう。
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入学式。時間が過ぎているがまだ全員揃っていない
3月2日には入学式があったが、南米らしく、まず時間通りに生徒が集まらない。先生の紹介では拍手と歓声で盛り上がる・・など、式特有の窮屈さが全く感じられない。

そうそう、校長先生の挨拶で「雨の日も寒い日も〜」というセリフがあったが、「暑い日」は登場しなかったのも面白かった。
寒い日はイレギュラーだが、暑い日はノーマルなんだな。

入学式が終わってクラスに入ってからも、スタイルも反応も日本に比べてずいぶん自由だ。許可を得ない発言がいつでも飛び出し、奇声さえ飛び交う。
飲み物はいつでもOKだし、回し飲みも自由だ。
生徒達は互いにタッチを交わし、肩を抱いてあいさつする。
もちろん朝と帰宅時は、先生も含めて全員と握手だ。

パラグアイには女性が相手の場合、あいさつに軽く抱いて頬をあててキスのポーズをする習慣があるが、さらに恋人同士が抱き合ってキスする姿もあちこちで見られる。
いい悪いは別にして、人と人の距離が日本より近いようだ。
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機械操作を覚える生徒達。まだ私服だ
クラスが始まってから、今1週間が経つが、一人ひとりの個性が少しずつ分かって来た。
ボクに興味を持って話しかけてくるヤツが多くて同じようなことを聞かれるのは少し困るが、最初だけのことなのでそれもすべて相手している。

今のところは、1週間に2回突然倒れてしまう子がいたり、やたら挑発的に話しかけてくるヤツ達もいて先への不安を感じたが、ヤンチャなヤツ達もよく話しを聞いてみると家が遠いので毎日朝5時に家を出ているという努力家だったり、なかなか几帳面なメモ魔の子がいたり、性格の差から不仲な生徒関係もすでにできているものの、全体には去年より早くスムーズに進行している印象を受ける。

去年は人数も少なく一度にすべてをこなせたが、今年は機械がそれぞれ1台しか無い現状では、何をするにもグループ分けが必要だ。
なかなか苦労が予想されるが、その分面白いクラスになってくれるだろう。

さぁ、ボクも今のうちに自分の守備範囲をちゃんと見直して、内容をきちんと把握して気を引き締めて臨もう。
彼らは生活を掛けて吸収したがっているのだから。

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