2012年4月30日月曜日

連休。教師の日とお別れ会/Día del Maestro

羊の丸焼き!柔らかく美味しかった
今日4月30日(月)は教師の日で、学校は休み。
この日はまた国際ジャズデーだとか。
それから5月1日(火)はいわゆるメイデー、「労働者の日(Día del Trabajador)」で、最重要な「マリアの日」に続く大事な国民的祝日だから、当然学校も休み。

つまり、通常の土日休みに加えて2日間休みなので、どこの学校も4日間の連休だ。
日本のゴールデンウィークには負けるかもしれないが、こっちではクリスマスより大事だというなかなかの連休で、あちこちでサッカー大会やAsadoパーティーが開かれるという。
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ボクの勤務する学校でも、前倒しで金曜日に教師の日パーティーが開かれた。
朝10時から運動場に集まれというので、時間ちょうどに同僚とトコトコとテレレセットと共に移動したら・・・やはりまだ始まっていない。
「やっぱりパラグアイ時間だね」と同僚が言う。

Artes Gráficasの生徒による伝統的なダンス
30分遅れで始まった生徒主催のお祭りは、我がArtes Gráficasの女子生徒2人によるダンサ・パラグアージャから始まった。
その後はロックな歌あり、ギターあり、バンドあり、ダンスありの2時間弱だったが、音響は途中で途切れるは、段取りが悪くつなぎ時間が長いはで、尻切れトンボな印象で終わった。
もったいない。

段取りの悪さは我がクラスの二枚目2人によるダンスが中止になり、女子生徒が抗議するという飛び火まで生んで不満が残ったが、生徒手作りだから大目にみよう。

行事が終わると生徒達は連休が嬉しいのか、みなニコニコ顔で帰って行った。
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外で先生だけのお食事会
祭りが終わると昼12時からは建築科の生徒の親がプレゼントしてくれたという肉とソフトドリンクによる先生だけのAsadoパーティーが、裏庭で開かれた。
肉は牛、豚、羊と揃っていて、以前日本で固い羊肉を食べた経験のあるボクは少し身構えたが、この羊肉は柔らかくて旨かった。

最後は先生全員で記念撮影(ボクはカメラマンなので写ってない)。
いや職員さんも全部来てるから、学校総出の記念撮影だ。
ガードマンまで来てたから、きっとこのとき悪人が入って来ても誰も止められなかっただろう(^_^;)。

最後に職員全員で記念撮影
そのまますべてのクラスで午後の授業は無く、連休に突入した。
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帰って来て昼寝をしていたらすっかり寝込んでしまい、夜になっていた。
この日は少し寒かったのだが(きっと17〜18℃)、いつも昼から暑くなるのでボクは半袖で通したのだが、珍しく昼間もず〜と寒くて、帰って来て「寒い寒い」といいながらベットに入ったのだが、起きたときなんだか気分が悪かった。

だから、夜はホテルのレストランであったかいチャンポンを食べた。
その後、部屋に戻ろうとしたら磁気カード式ドアが開かないハプニング!
カードをいくら取り替えても開かず、ドアのノブごとカギ自体を取り替えてもらってやっと入れたが、もう夜遅くてまたすぐに寝てしまった。
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スモークにつつまれたレゲエライブ(井上さん撮影)
土曜日はレゲエライブを、スペイン文化会館で見た。
ライブ自体は陽気で単純明解なリズムでとても楽しかった。

しかし、夜10時ころまで一緒に楽しく観ていたご夫妻のうち、乗りよく元気にしていたご主人が翌日の日曜早朝に、おそらく心筋梗塞か脳梗塞で突然亡くなった。

ご夫妻は土曜日に湖などを観光した後、ボクとライブに出掛けてくれたのだが、そんなに疲れた様子も無く、むしろご主人はとても元気に見えたのに・・。

彼に撮ってもらった写真をFacebookに挙げた後で、朝食に行って亡くなったことを聞かされた。
よく撮れたボクのギャラリーで笑っている写真は、彼の遺作となってしまった。
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お別れ会の日に部屋から見た空
驚いてすぐに部屋に駆けつけたが、既に所長以下JICA職員も来ていた。
事が事だけに、さすがに対応が早い。

奥様は、やはり突然のことでボクと同じく信じられない様子でそこに寄り添って居た。
話しを少しできたものの、2月に来たばかりで言葉もできずまだまだパラグアイに不慣れな奥様のために何かできることはないかと考えたが、葬儀業者がもう来るというので早々に引き上げた。

心配になって昼頃、もう一度部屋に行ってみると既に不在でどこかに移動した様子だった。
その後、JICAから全関係者に30日の夜に事務所近くの会場でお別れ会が開かれるという案内が届いた。

彼は岡山から水道改善にこの地を訪れて、旨い麺を作ったりして楽しんでいたが、奥様は孤独に逝かないよう見送りに来た形になってしまった。
しかし、まったく苦しまずに天国に旅立った事は、終末医療があれこれ言われる現代にあって、不幸中の幸いだと受け止めたい。
58歳だった。安らかに。

2012年4月22日日曜日

アースデイ/Día de la Tierra

写真はスペイン文化センター(CCEJS)入口付近
昨晩は、新月(Luna Nueva)だった。

そして今日、Googleのタイトルが花で彩られたので、クリックしたら4月22日は「Día de la Tierra」と出た。
そうだ「アースデイ」だ。

でも、つい先日の3月31日に世界135カ国が参加しているという「照明を消そう」という「アースアワー」の夜がアスンシオンでもあったから、あの日がアースデイだと勘違いしていた。
http://www.ultimahora.com/notas/516105-Este-sabado-se-apagan-las-luces-en-la-Hora-del-Planeta
この日は、ボクの勤務する学校にもポスターがしっかり貼られており、コンサートなども行われ、英雄廟や大統領府など公共施設の照明が消されたらしい。

同じく通りに面したCCEJS入口付近
ネットで調べたらウィキペディアに、「1970年3月21日(北半球における春分の日)に世界初のアースデイが宣言され現在に至るまで3月21日は国連によるアースデイとして続いている」のようにあるけど、その後に「2009年の国連総会で、4月22日を『国際母なる地球デー』とすることが採択され、翌2010年から実施されている」ともあって少しややこしい。

パラグアイでも「4月16日から22日まではグリーン週間」なんていうのもあり、セントロの公園や動植物園ではサイクリングやセミナー、ガイドツアーなどの催しが行われたようだ。
https://www.facebook.com/SemanaVerdePy

まあでもボクは、そのどちらの日も参加できなかったということになる。3月31日は開港イベントに参加していたし、今日は昨夜知人と食事して少し二日酔いなので部屋でおとなしく明日のための準備をすることになりそうだから。
ここはひとつ改めてオゾンホールや温暖化、エネルギー問題などに思いを馳せながら意識だけ参加しておこう。
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赤ヘルをかぶった消防士の卵と記念写真
そういえば昨日の日中、ESPN+テレビが入る師匠の家に行ってFCバルセロナとレアル・マドリッドのクラシコ戦など観ていたが、たまたま通りがかった近くの公園では去年に完成したという施設でのボランティア消防士の訓練が行われていた。

若い消防士が突然ガイド役を買って出てくれて英語でいろいろ説明してくれたが、医学生だという彼はエリートっぽい雰囲気で、訓練を終えて消防士としてまた災害の心理ケア師としても活躍しているらしく、ほこらしげにバッジを見せてくれた。

その施設の中で、じいちゃん消防士がいろいろな経験を早口で話してくれたけど、ほとんど聞きとれなかったのが悲しかったな・・。

左がガイドしてくれた兄さん。黄色いヘルは1人前の印
兄ちゃんの話しではパラグアイの消防士は全員ボランティアだということだったが、ボクはボランティアとプロが半々だと聞いた事がある。
明日、同僚に確認してみよう。
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さらにそういえば、昨日の夜はスペイン文化センターへライブを見に行くという選択肢もあった。
先週、ギャラリーのオープニングパーティーとライブのために久しぶりにスペイン文化センター行ったが、3週連続で夜のパティオでのライブが組まれており、今週からは4週連続でサルサ教室が行われている。

比較して申し訳ないが、市立劇場に比べて、スペイン文化センターでは小さな空間ながら活発に催しが行われ、広報活動もしっかりしている印象だ。
運営が、アスンシオン市とスペイン大使館がらみの財団という違いがあるから、職員の意識の問題なのか経済力の違いなのか。
それとも・・。
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無料配布のポスターを持ってギャラリーで
ギャラリーはイベロアメリカのビエンナーレ作品展だとかいうので、期待して出掛けた。
パネル展示だったのが残念だったけれど、パラグアイ作家の作品は実物が展示されていたし、大勢の人で賑わって雰囲気が面白かった。

ビエンナーレには23カ国の作家が参加したということだったが、ここでのパネル展示は中米中心の10カ国ほどに留まっていた。
それでも、メキシコの作品などらしい色使いで刺激になった。
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ライブはグアラニー語で意味がよく分からないが「ピハレリパウ・コンサートシリーズ(Ciclo de conciertos Pyhare Rypau)」と銘打たれており、3月に続き3夜連続で行われ、地元のミュージシャンが出演する。
見にくいけどパティオでのライブ風景
通常のようにホールコンサートでは無く、パティオで飲み物販売付きで行われている。
ボクが行った4月最初の回は民族音楽だったが、昨夜はロック、来週はレゲエグループらしい。

来週のレゲエライブには行きたいが、音楽好きの日本人の友人が遠くに引っ越してしまったので今週も行かなかったし、夜に一人では行きたく無いのでどうなることやら・・。





※追記:
あるご夫妻と3人で、28日のレゲエライブに行くことができた。
単純明快で底抜けに明るいライブは楽しく、ご主人とボクは盛り上がって立ち上がり、踊りながら観た。
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しかし次の日の早朝、彼は心筋梗塞で亡くなった。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
合掌。

2012年4月13日金曜日

夏時間が終わった。/Tiempo verano terminó.

夏時間が7日に終わり、8日の日曜日0時から日本と13時間差になった。
http://24timezones.com/
地球の朝と夜は当然、太陽でできる。
当たり前だが、こうして地球の裏側にいると変な感じだ。

ネットで日本と話すと、まったく時間感覚がおかしくなる。
今は朝なの?夜なの?って、同じ時間に生きているのに不思議だ。
これまでボクは日本からほとんど出たことが無いし、こんな遠くまで来たことが無いので、よけい不思議に思うんだろう。

アスンシオンは西経57.38°で札幌が東経141.35°。
足すと198.73°という差で、15°が1時間に相当するから計算上は13.25時間差だ。
それに地球が球体のせいで、198.73°が180°に近いので夜昼真逆だ。
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Catedral Metropolitana de Asunción
おまけに今は、パラグアイは秋で、日本は春。
地球の地軸が約23°傾いていることで太陽からの距離に差が出て、季節まで真逆だ。

アスンシオンは南緯25.17°で、札幌が北緯43.05°。
地球の傾きの緯度23°が一番太陽に近いと考えると、アスンシオンは札幌より18°ほど太陽に近いから、その分暑いのか?
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いやいや、さらに太陽からの距離の問題がある。
公転は楕円を描いていると聞いたことがある。
日本の夏時とパラグアイの夏時はどっちが太陽に近いんだろう?

これについては、ネットで詳しい説明を見つけた。
http://phys.slge.u-tokai.ac.jp/cai/2003f/pub/07_returnornotreturnWeb/HTMLLinks/index_14.html
佐藤実さんという東海大学の先生が書いてる。

やっぱりパラグアイの夏時は、日本の夏時より地球400個分の500万kmも近い。
太陽からの放射が、3.3%ほど多いという。

アスンシオンの年間平均気温は22.8℃。
http://www.tutiempo.net/clima/Asuncion_Aeropuerto/2011/862180.htm
札幌の年間平均気温は8.9℃。
http://www.sweb.co.jp/tenki/record/kikouhyou1.html

気候や自然環境なども考慮しなきゃないから、太陽からの距離の問題だけで片付けられないけれど、こうしてみると太陽はすごいエネルギーを持っているなと思う。
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月曜はブルースライブのBar904の昼景
気候だけじゃなく、よく日本のことを聞かれるので、日本にいる時より日本を気にしている。

先日も、ある港近くの良さげなBARにいたらオーストリア、ノルウェー、アルゼンチンと出身国が国際色豊かな人々から口々に「日本は大地震の影響はもう無いのか?」と聞かれた。
「残骸も放射能汚染もまだまだある」と答えたけれど、復興と呼ばれる時期はいつ終わるんだろう?

まだ余震が続いているから福島原発も本当にもう落ち着くのか怪しいし、家族と仕事と家を同時に失った人達はこれからどうして暮らしていけばいいのか・・。
ただでさえ景気の先行きが見えない就職難の時代に、被災した数多くの人達は将来をどう見据えればいいのか途方に暮れているに違いない。

それよりボクは日本に帰って大丈夫なのか・・。

2012年4月5日木曜日

Minor Swing en Semana Santa

カレンダーの4月5〜6日は聖週間の祝日。
Semana Santa(聖週間)に入った。
カトリック教では無いボクにはよく分からないが、伝統ある大切な行事らしい。

パラグアイでは5〜6日が祝日になっていて、土日合わせて4日間休みのところが多い。
様々な催しが、このSemana Santaに合わせてアスンシオンでもあちこちで行われているようだ。

昨土曜も既に、Semana Santa用のチパ(とうもろこしの粉を練ったチーズの入りの軽食)焼きなどの準備に忙しいらしく、僕らが訪れていたPuerto Abierto(開港イベント)への人出が極端に少なくなっていた。
昨日辺りからは花火がパンパン鳴り始め、街が騒がしい。

でも、来年の大統領選に向けてのリベラル党の選挙やデモ、地元サッカーチームの勝利などもあったので、ボクにはどの花火か区別がつかないけれど(^_^;)。
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さてそんな中、ボクは最近、映画「Chocolat」の中でジョニー・デップが弾いているMinor Swingという曲のギターTAB譜を見つけて、嬉しくてチョコチョコ練習している。
http://tabs.ultimate-guitar.com/r/reinhart_django/minor_swing_tab.htm
もともとジプシーギタージャズの巨匠ジャンゴ・ラインハルトの曲で、当たり前に有名な曲らしい。

You Tubeでも多くのギタリストが、巧みに複雑に技巧を凝らしてかっこよく弾いている。
ボクが弾くのもおこがましいが、ジョニー・デップのコピーなら割と簡単そうだから弾けそうに思えるのだ。

左がパラグアイ製、右がインドネシアYAMAHA。
おまけに今YAMAHAのギターを借りてて、パラグアイで買ったギターより数段弾きやすいし、やる気になる。
このYAMAHAも日本製では無く、インドネシア製だけど生産管理がしっかりしてるのか、音がパキッとしてるし狂いが少ない。塗装とかもムラなくていいし。
ひるがえってパラグアイ製のギターに触れていると、ガットギターなので種類は違うものの「がんばれ!パラグアイ」と言いたくなる。
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ボクはもともとギターは弾いているけど、歌の伴奏に覚えたものだから、簡単なコードをジャカジャカするばかり、それも自分のためだけに弾いているばかりだった。

ところが、最近パラグアイに暮らしているのをいいことに、外人の気楽さで人前で歌うことが多くなったものだから、ギターのあまりの下手さが自分でイヤになってきて、少しでもうまくなりたいと今ごろ思い始めた。

でも何度練習してもうまくいかず、たくさん曲を聴いて来た方だと思うけど、理論を知らないしで、とても苦労している。
せめてコードの並びだけは覚えたいけれど、たった2分少しの曲を弾くのにこんなに苦労しているようでは、いつになったら軽快に弾けるようになるんだろうか。
何かいい上達法は無いもんだろうか。

「練習あるのみ」と言われそうだけど、コードもコードの音の並びも知らぬままでは、ただガムシャラにいくら弾いてもうまくなりそうもないしな・・。
ジャズの基本コードみたいなものを、いくつかネットで探して応用すればいいのかなと漠然と思うけれど、どうすればいいのかな?
社会人がジャズに手を出すのは難しいもんだな・・。
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あ、そんなことばっかり考えてないで仕事しなきゃ、帰るまでに時間が無くなる。
気楽に過ごして来たパラグアイ生活も、終わりが見えて来てなにかと気忙しいSemana Santaです。