日本製のオフセット印刷機 |
インクのノリが悪かったり薄かったり。
同僚によると、どうやらローラーのゴムが痩せた事が原因による、圧力不足らしい。
日本ならここで、ゴムローラーが寿命なので新品と交換しよう、という話しになる。
ところが彼は考え方が違う。
ローラーを支える金具を削って高さを変えて対応しようとしている。
でも、削ったら新品を取り付けた時、困るのでは?
と思ったら、反対側を削っているから、リバーシブルにして大丈夫だという。
機械な怪しい2人。後ろで生徒が笑ってる。 |
いい悪いを別にして、日本の機械なので、部品も日本から取り寄せなければならないから、コストも時間もかかる。
だから、修理できるところはとことん修理しようとするのだ。
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60年以上も使われているドイツの印刷機 |
かつては日本でもそうだったんじゃないかな。
なんでも新品に変えてしまえという発想はいつから?
高度成長期を経てから?
まず自分で調べ尽くして、やれることはやってから新品に交換するという姿勢は今の日本では失われているように思う。
ここパラグアイでは車もとことん使うべく、みんなかなり自分で修理できる。
それは車を持つものの責務であるかのように。
そして、よく修理できる男は女に好かれる。
学校では誕生日や記念日には必ずAsado |
うまく肉を焼けることは、持てる男の条件だ。
あきらめずに自分なりにとことん調べ尽くし、失敗してもいいからやってみる姿勢は重要だ。
そうすればよく知る事ができる。
大多数の日本人は今、金があるからなのか、すぐにいわゆる「専門」に頼ろうとする。
コンピュータ化されて、ブラックボックスの多い昨今の機器だが、考えさせられたできごとだった。
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