2011年9月28日水曜日

教会の街カアクペ/Caacupé, Capital Espiritual

そういえば9月下旬の水曜日、アスンシオンから約50kmの、バシリカと呼ばれる教会で有名なカアクペに行った。

毎年12月8日の「聖母マリアの日」にはパラグアイ中の信心深い人達が何日もかけて徒歩で集まって来るこの国の宗教の中心の街だ。
前後20日間で100万人が訪れると言われているそうだが、"心のふるさと"ということで言えば、日本で言うと京都みたいな感覚なのかな。

僕が訪れたのはIAN(Instituto Agronómico Nacional)と呼ばれる農業試験場の親玉のような場所で、仕上がった印刷物をお届けに行ったのだ。

バスから降りる時、早めにきちんと止まらないうちに降りようとしたら、転びかけて必死に手すりにつかまって助かった。
危ない危ない・・。
足を折った人もいるというから気を付けなきゃ。

しかし降り立った場所は、静かで自然豊かなユーカリ林が連なる素敵な場所だった。

国道(2号線)になっているので交通量が多いのが玉にキズだが、天気がいいせいもあって国道から離れてしまうとホントに静かないい場所だった。
おまけにカアクペは、どこまでもフラットな印象があるこの国には珍しく周囲を丘に囲まれていて、気温が少し低く夏が過ごしやすいという。
さらにいいじゃないか。空気も良さそうだし、残り1年をここで過ごしても悪く無いとちょっと思った。できないけどな。

お昼を食べずに行ったので、お宅でお昼をごちそうになった。
美味しかった。
そしてユーカリの葉にはラベンダーに匹敵するくらいいい匂いのあることを教えてもらった。
機会があれば葉を枝からもらって、乾燥させて部屋に置いてみたい。

ついでにカアクペの街を少し案内してもらった。
教会がどこからでも見え、教会に向かって歩いて行くと、その白い大きな建物がだんだん大きくなって、ありがたい気持ちになって来る。
いわばお城を中心とした、城下町のような感じだな。

前に来た時は右も左も分からず来たのでダイレクトに見たけれど、こうして少しずつ歩いて近づいて行くと巡礼する人達の気持ちが少し分かる。
何日も掛けてたどり着くと、感動もひとしおだろうな。
そして美しくもおごそかでありがたい中の聖像を見たら信心深い気持ちになって、人生の勇気も湧くというものだ。

オノボリさん的に少し記念写真など撮って気分良く帰って来たけれど、アスンシオンと違う特徴ある街に行くのは楽しい。

今度はどこに行けるかな。

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