2011年9月30日金曜日

国立ファインアート美術館/Museo Nacional de Bellas Artes

ちょっと木がジャマだけど正面外観
珍しく朝早く起きて、「国立ファインアート美術館(Museo Nacional de Bellas Artes)」に行ってみた。
平日の朝7時から午後6時まで空いているとネットには出ていたが、数週間前に午後3時頃来たらすっかり閉まっていたからだ。

改めて聞いたら平日は午前11時半までだという。
早い・・。
朝7時からで無くてもいいから、みんなが見れるように夜遅くまでやって欲しいが、あくまでも係員の都合なんだな。
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さて、グチはさておきこの美術館、箱は小振りながらなかなか素晴らしい作品を持っていた。
女性や布のひだが美しい大きな作品も
しっかりとした油絵やブロンズ彫刻が、これまた重厚な額縁や飾台に納まって、雰囲気がぴったりの19世紀の匂いが染み付いた邸宅の中に約70点ほど並んでいた。
しかし他にも展示していない収蔵作品が多数あるというから、小振りながら立派な美術館だと思う。

作家は欧州で学んだパラグアイ人を中心に、アルゼンチンやブラジルなど南米の作家のものだという。
作品のテーマはパラグアイの風景や歴史的な事件、宗教にまつわるもの等で、写実画ばかりだが、細密画的なものから印象派的なものもあって、大きなサイズの作品も多く迫力が感じられ、建物とも相まって強い印象を受けて、見応えを感じた。
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しかも日本と違って無料!!
カメラの撮影もフラッシュを使わない限り自由!

ひるがえって、日本はかなりファインアートをもったいぶって形式ぶって商売っ化出して扱う国なんだなと思った。
安全と違って文化はオープンにしないと、萎縮して育たないんじゃないのかな。
欧州の風景などが描かれたコーナー
貧しいと言われるこの国でも、こんなに芸術に力を入れている・・。

ルーベンスのような絵画もあったのでフランダースの犬をちょっと思い出したが、日本でもネロのような子供のために、無料でいつでもどこでも美術作品を見られるようにしてあげて欲しいな。
国や企業がスポンサーになって、一部の人達のための絵画ではなく、興味さえ持てば誰もが自由に見られるパラグアイは、そういう意味では素晴らしい先進国だ。
リアルなナポレオン像
ブエノスアイレスの国立美術館も無料だったが、他の国ではどうなっているのか気になった。
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おばさんの学芸員が(客が他にいないので)僕一人にぴったりと付いてくれて説明してくれたが、スペイン語がよく分からない僕は少し悲しかった(;_;)。
サインをしていってくれというので名前と、見られながら書くのは恥ずかしかったが、いつものように猫のイラストを、しかし少し控えめに描いた。

写真が良くないけどアスンシオン港を描いた作品
そして握手をして「Hasta Luego」とお別れした。
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僕のパラグアイでの文化の引き出しが、また増えた。

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