2011年9月19日月曜日

ラップ/Firm Adherente

上はこっちで買ったラップ。フタしかない。
パラグアイで食材保存用にとラップを買うと、カッターが付いていないことが多い。
ただ、開き口があるだけだ。

カットには、ナイフやハサミでいちいち切ったりしていたが、弾力や吸着力があるので切りにくくて、切り口以外も破けたり、切口が斜めになったり、クチャクチャになったり、いらいらするしムダも多かった。



きちんと押さえられたかを子供でも確認できる工夫
その点、日本のラップはすごい。
至れり尽くせりとはこのことだ!

きちんと切るためにきちんと押さえられたかどうかの確認窓がある上に、次にはがす事を考えて跳ね上げ部まである。
しかもいちいち図の説明入りだ!

さらに、切歯は生分解プラスチックという念の入れよう。

この日本製ラップ容器は日本に帰国される方にもらったものだが、その中にこちらのラップを入れて使ってみたら、すっかり不便が解決した。
次に使う時まで考えた"つまめるフラップ"
日本人の商品開発力はすごいね。

どこまで知られていて、どう評価されているのかはボクは知らないけれど、一台所用品をこれだけ追求するなんて、世界に誇れるものだと思った。
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さて、この話を感心と共に日本人の友人にしたら、彼は日本は細かいところまで気にし過ぎじゃないかと言う。
やり過ぎじゃないかと言うのだ。
確かにどんな逆境でも生きるたくましさみたいなものが、日本にずっと普通に暮らしていると失われて行くような気がするなぁ。

ボクも例外ではなく、この国に来てモノが無くても工夫する力や、分からないことを解いて行く力みたいなものは、こちらの人の方が(モノが無いので必要不可欠で当たり前なんだけど)強いと感じる場面が多い。
明らかに負けている。
それは少し強引でやり方も時にはめちゃくちゃで乱暴なぐらいだが、「教えてもらってないもん」「道具が無いもん」というセリフを平気で吐ける日本の子供を思うと、その乱暴さもたくましさに感じられる。

良い悪いでは無く、時には周りをよく見つめて、"至れり尽くせり"な部分を意識して、たまには自分でやる工夫をしていないと、日本にはダメダメな大人が続々出現するんじゃないかな。

ラップへのあまりにすごいメーカーの開発魂から、そんなことまで考えさせられた今日でした。


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