2011年10月20日木曜日

パラグアイの通貨/Dinero en Paraguay

居るうちにパラグアイの通貨を記録しておこうと思う。
ーーーーー
聖人ロケ・ゴンザレス。裏はItaipuダム
通貨単位は「グアラニー」。
「ガラニー」と言う人もいるが、「Guarany」と書くから「グアラニー」が正式だろう。
通常Gs(グアラニーエス)と表記されている。
ちなみに円はスペイン語圏なので「ジェン」と発音される。
ーーーーー
さて今流通しているのは、札が100,000Gs、50,000Gs、20,000Gs、10,000Gs、5,000Gs、2,000Gsの6種類で、コインが1,000Gs、500Gs、100Gs、50Gsの4種類。
(100,000札は、新旧3種が手元にあったので写真に載せた)

桁が多く数えにくいので、こちらの人達はGsを言わないで、mil(ミル=1000)を付けて100mil、50milなどと数える。
バス料金は2300Gsなので、「2mil300(ドスミル・トレスシエン)」などと言う。
ただ「12(ドセ)」との区別のためでもあるようだが「s」の発音を省く傾向があるので、「ドミルトレシエン」と言うことのほうが多い。





ーーーーー
著名なギタリストのアグスティン・バリオス。裏もギター
1ドル換算は、この国に来た昨年の9月末あたりは5,000Gsに迫る勢いだった。
この時は確か1ドル86円あたりだったと思うので、1円が58Gs位だったことになる。

でも、米国デフォルト問題あたりからドルが急に3500Gs位まで下がって、狂牛病問題でドルが上がっているはずの今もあんまり戻らず4000Gs前後で推移している。
1ドル77円だとして計算すると、1円が52Gsくらいか。
カンタロ(壷)を抱くパラグアイ女性。裏は中央銀行

めんどくさいので日頃は1円=50Gsで計算している。
100,000Gsで2,000円だ。




ーーーーー
最初の執政官フランシア博士。裏は独立革命の様子
10,000Gsと5,000Gsは老朽化して汚くやぶれもあるような札があまりにも多いので、さすがに中央銀行が最近回収して新札と交換し始めた。






初代大統領カルロス・A・ロペス。裏は大統領府

古い方は、もう「え!」と思うほどボロボロが多い。
この写真は、すいぶんマシなのを選んで載せた。






ニャンドゥティの創始者スペラッティ姉妹。裏は行進

札では2,000Gsが一番特徴的で、紙ではなくプラスチック製のような感触で、透明な窓があり、折り曲げにくく、かさ張る。
できればあまり持ちたくないが、よく留まる。





ーーーーー
1milは英雄霊廟。裏はロペスJr.
コインは、右写真の上から順番に、1000Gs、500Gs、100Gs、50Gs。
50Gsだけはアルミ風の安っぽい質感だが、他は新品のときは、日本の100円玉や500円玉のようにキラキラと輝いている。
ーーーーー
お金のパターンは写真を見れば分かるように、片面には歴史上の人物が描かれ、裏面はだいたい建物が描かれている。

コインは、面白いことに裏表で上下が逆になってる。

500Gs。中央銀行
パラグアイの人たちは、まぁ他の国もそうなのかもしれないけど、とても愛国心が強い。
このお金の人物や建物についても、ちょっと年配の物知り顔の人に質問すれば、たくさんの話をしてくれるはずだ。
ーーーーー
歴史と言えば、原住民の言葉であるグアラニー語はスペイン語と並んでこの国の公用語になっている。
そして、かつて国策でもあったようだが混血が進んでいるので、他の国に見られるような人種差別はあまり無いようだ。

100GsはHumaitá遺跡
原住民の神話も言葉と共に生きているようで、神話に登場する妖怪のようなモノを本当にいると信じている人も居るのには驚かされた。

まぁ日本でもあちこちに民話が残されていて、自然の中に住む神々やカッパ伝説などが今もあちこちで信じられているから、自然と共生して生きて来た人々の自然を畏敬する気持ちの現れなんだろうな。

50GsはAcarayダム
ボクが思うに、それはいいことだ。
自然の中にはやはり神が潜んでいて欲しい。










※参考サイト
http://www.bcp.gov.py/index.php?option=com_content&view=article&id=34&Itemid=188
(パラグアイ中央銀行)

0 件のコメント: